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by under-heart
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カテゴリ:at a loss( 19 )

かましたる

今日の出来事で感動したり感慨深いことだったりを文章で記録しようとしても、なかなか簡単にはいかないもので、それには「時間」の説明が必要だったり、経験からくる共通の話題が必要だったり、本題とは別に長くなる話を入れなくてはならなくなったりするから難しい。
伝えたい事や残したい事を詳細に描く事はとても難しい。

と、いうわけで、

とりあえず、でっかいカマスの干物が届きました。

あたしはカマスが好きだから早速そいつを焼いて食べたのだけれど、でっかい干物だからでっかい皿じゃないと物理学上理不尽な問題が起きるから、「久しく使わない」で置いてあったでっかい皿を引っ張り出して、洗って、カマス一匹、置いて、一人、頬張って、食べた。

でっかい皿ってのは、でっかい皿ってのは・・・・。
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by under-heart | 2009-01-26 23:20 | at a loss

Country Girl

「Country Girl」 by PRIMAL SCREAM

You never get too big
You never get too heavy
you never get too cool
That you stop payin' your dues
Oh yeah!
What can a poor boy do?
You better go back to you mama
She'll take care of you

Lost your wife
Lost your son
Stay out drinkin'
'till the morning comes
Oh yeah!
What can a poor boy do?
You better go back to you mama
She'll take care of you

Country girl take my hand
Lead me through this diseased land
I am tired i am weak i am worn
I have stole i have sinned
Oh my soul is unclean
Country girl got to keep on keeping on

[独訳]

大物になんてなれねぇどころか、
たいして気にも掛けてもらえない。
カッコ付けたってしょうがねえぜ、
当たり前の事をしねぇんだからな。
Oh yeah!
ちんけな野郎に何が出来る?
ママの所に帰りなよ。
きっと面倒見てくれるさ。

妻に逃げられ、
息子に捨てられ、
帰る場所もねぇし、
朝が来るまで飲み続ける。
Oh yeah!
ちんけな野郎に何が出来る?
ママの所に帰りなよ。
いいから面倒見てもらえよ。

Country girl !
手を取って、
病んだ世界から連れ出してくれ!
疲れたんだ、弱虫なんだ、ボロボロなんだ。
盗みもしたし、罪も犯した。
俺の心は汚れて万歳。
Country girl !行かなくちゃ、それでもやり通さなくちゃ。


泣いた。
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by under-heart | 2008-02-25 12:10 | at a loss
たそがれ清兵衛ネタバレあり。


大衆男性に於いては、
「貧乏でも質実剛健に真面目に生きていると宮沢りえのような美女をゲットできる」

大衆女性に於いては、
「わたしの為に戦ってくれる男って最高ね」

そんな製作会社側ポップラブストーリーなテーマはさておき、この映画の主人公のバックボーンとして、天台宗・最澄の言葉「一隅ヲ照ラス者、コレ国宝」つまり小器量者こそ国宝という骨組み置き、時代の理不尽さに翻弄されてゆくドラマを描いている。

あらかたのストーリーは、朴訥な貧乏侍が妻に先立たれ、残された痴呆な母の看病と子供二人の世話をせねばならず、貧乏に拍車がかかり、衣服は汚れ、臭く、世間との接触を避け、同僚との遊びも断固として断り、必ずたそがれ時に帰るから「たそがれ清兵衛」とあだ名される。
真面目だけが取り得な為に昔の杵柄である剣術の腕がお上に知れ、望みもしない運命に巻き込まれてゆく。
そこに幼馴染の「ともえ」が出戻って来て、恋愛が絡む。

時代劇小説としてはよくある話。

ただしこの映画を深く読むと、監督が原作に感じていたであろう時代の惨さが読み取れる。
はっきり言えば、この清兵衛がチャンバラをして、恋愛をするだけの映画だから、「だから何ね?なにが言いとうね?身分制度がどうのうこうのうですかね?」で完結してしまうのだが、この清兵衛の周りでベリーアンハッピーな事がおきている。
清兵衛よりも不幸な人間がたくさんいる。
まず、清兵衛の近くでいつもお供をしている下男。これは貧乏な清兵衛より明らかに生活水準が低い。と、なればその頃の農民の生活はいかがか?と想像してみると、映画の中では農民が皮と骨だけになって川に流れている。
そして大一番の見せ場である最後の決闘の相手は清兵衛より明らかに不幸であり、救いようがない。
彼の最後は暗闇で終わる。

その暗闇こそ、おそらく藤沢周平が表現していた時代の闇であり、その中を耐え生きる人間の強さと輝きが描かれていたのではなかろうかと原作を読んでいないミーハー心で思案しました。

なぜなら清兵衛の人間ドラマとしては映画で十分に描いており、「もう、ほっといてくれよう!」といわんばかりの清兵衛に降りかかる、身分が原因の理不尽な命令や掟の中で、ロミオとジュリエットさながら、侍ではなく人としての、むき出しの人としての恋愛表現には見ごたえ十分であり、あっさりと振られてしまう所も、大変納得で愉快愉快。

その他での見ごたえは、殺陣。
真田広之は日大芸術学部の殺陣同好会(だったかな?)の先輩で、あたしは四、五年前の日芸の文化祭でその時の代の殺陣を見た時のその迫力は凄まじく、感動に震え、その帰りに知り合いさんに挨拶に楽屋へ顔をだしたら、丁度真田広之が挨拶と激励をしていて、ありがたくもあたしもお言葉の端っこをいただいた覚えがあります。
さすが、学生の頃からの芸ならもう玄人芸でしょう。

そして主演女優の宮沢りえですが、あの気品ある上質な雰囲気と立ち振る舞いは、まったく稀な才能の持ち主だと感嘆させられます。
事実、その気品が本物かどうか、作られた気品なのかどうか、あたしはこれこそはという気品を持った女性に今まで出会ったことが少なすぎる為、判断しかねますが、例え作られたとしても、あの緊張感には閉口します。
しかし、民放の為、途中のCMで流れてしまった「サントリー伊右衛門」の中ではモックンと懇ろになっているのには笑えました。

役者では清兵衛の下男のなおた役の役者はいつも面白い。無能の人など、見るたびに唯一無二の演技をしているのだが、名前が思い出せないのが残念。

そして、個人的に面白かったのはなんといっても、時代劇の面白さはその美術と演出で当時の文化を知るところでしょう。
自分の疎かな知識と照らし合わせ、その文化をまた肉付けしてゆくのは楽しいものです。
その文化の中で感動出来る映像美。それは凛と聳え立つ雪肌の東北の山々の美しい事。
時代は変わっても、その美しさだけは変わらないのでしょう。
それはきっと人間の美しさ、とか言うと綺麗に閉まります。
おやすみなさい。
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by under-heart | 2007-01-10 23:47 | at a loss

硫黄島から

「この手紙は届く事がないだろうけど、書いてるだけで安心するんだ」

あたしが中学生だった頃、アメリカから二人の中学生がホームステイとして我が家へ来日しました。

あたしに比べ同年代の二人はしかし、断然体格が大きく、ウチの父親にビールをねだり、コップ一杯で真っ赤になりながら始終にやにやと笑い、撮り貯めてきた家族の写真アルバムを開き、自信を持って丁寧に自分の故郷の話をしてくれました。

その姿と、当然な事ながら、スラスラと話せる英語にあたしは大分大人びた印象を抱きました。
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by under-heart | 2006-12-14 17:35 | at a loss

長岡

新潟県に長岡市という所がある。

この土地で、幕末に「河井継之助」という男が生まれた。
越後長岡藩の家臣、知行は120石。
この男は雨の日の後の竹の子のようにめきめき出世をし、家老へと登りつめ、長岡藩の軍事を一手に引き受けるまでになっていく。

時代は開国か鎖国か、勤皇か佐幕か?
揺れていたが、継之助は揺るがず、近代合理主義を持ち、確かな先見性で自らの藩を改革し、わずか7万石の小藩を日本一の軍事国家に仕上げてゆく。

その先見性を有しながらも明治維新に立ち会わなかったのは、この男は自らの「立場」というものに重きを置いていたからである。
「長州(山口県あたり)は豊臣の時代からの雄藩だが、西軍に付いた為一本の矢を打つまでもなく徳川に敗れてしまった。その思いは東に足を向けて寝る程だろう。だが、長岡藩は違う。徳川の恩恵で今を築く事が出来ている」
河井継之助である前に、越後長岡藩の家臣としての自分を生きた為である。

時代は幕府が斜陽してゆく。
大政奉還となり、新政府が樹立するとまもなく旧幕府側と新政府との戊辰戦争がはじまる。
譜代である長岡藩に官軍は恭順、降伏を要求し、上級家臣がことごとくこれに賛成する中、継之助は一切自説を曲げず、藩論を押し切って「武装中立」を主張し、新政府と旧幕府の調停を申し出た。

しかし、談判は決裂。
中立和平を望んだ継之助であったが、官軍は、
「降伏し、会津藩討伐の先鋒にならなければ認めぬ」
一点張り。
この為長岡藩は蟻が象に挑む戦いで、長岡の地を焦土と焦がす事になる。

この男は、「英雄」と称えられる一方、墓を掘り返され墓石を壊されるほど、長岡の地で怨まれてもいた。

長岡という小藩に生まれた事が継之助にとって不幸であるし、長岡にとって継之助を生んでしまった事も不幸であったという。


「ドラマというのは、人がこうありたいと願い、その思いが強ければ強いほど、現実が希望と逆にすすんでしまう事である」
この様な意の言葉を、「夕鶴」という「鶴の恩返し」を基にした戯曲を書いた「木下順二」という劇作家が残した。


越後長岡で、旧長岡藩士高野貞吉の六男として生まれ、幼少時代に河井継之助の事を聞いて育ったのは、「山本五十六」である。
連合艦隊司令艦長として「真珠湾攻撃」を立案指揮した人物である。

先日、NHK番組「その時歴史が動いた」で紹介されていた。
以下、自らの稚拙な知識と、記憶に新しい番組内容を織り交ぜて紹介させていただく。

長岡中学校を卒業し、海軍兵学校に入学。
日露戦争を経験し、その後ハーバード大学へ留学。その明晰な頭脳の為「ロンドン海軍軍縮会議」の海軍首席代表に任じられる。
ここから、ドラマが始まる。

「米:英:日の軍艦保有比の条約は5:5:3である。これを対等に持ち込むように」
政府から山本に課せられた使命である。
しかし、米・英ともに頑として譲らない。
「交渉が望めない場合は、即刻脱会し、条約破棄とするように」
政府はこう命じたが、山本は決して交渉を決裂させたくなかった。
5:5:4で御の字。このままでも良い。条約破棄だけは避けなくてはならない。
政府側にも頼み込み、綱渡りの交渉が続く。

理由はこうである。
「この条約は米・英を有利にしているのではない。縛り、制限しているのだ。もし、この条約が破棄されてしまえば、軍事力は10:1以上に引き離されてしまう。日本はそれに気付いていない・・」
死ぬ気の交渉を続ける。

しかし日本政府は山本の主張を無視、帰国を命じ、交渉を破棄してしまった。

途方にくれた山本は帰路、
「海軍を辞め、博打打ちにでもなろうか・・」
と漏らしたという。

その後、時代は世界大戦へと近付き、日本は独・伊と三国同盟を結ぼうとする。
当時のドイツはその大きな軍事力で世界に名を轟かせていた。
日本はアメリカとの立場を対等に持ち込むため、ドイツと組み、軍事で睨みを利かそうとする。
その意見が国論として成立する中、山本は一人大いに反対した。

「今でさえ、物資を米・英に頼っているのに、これを切り、今後どう国を保つつもりか!」

二・二六事件や五・一五事件などの緊迫した時代の中、一人反論する山本の命は確実に狙われ始め、暗殺リストに名前が載っていたが、山本は遺書をしたため、覚悟の下、一人意見を譲らなかった。敵対するのではなく、あくまでも和平中立を望んでいたのである。

「国、大ナリト云エドモ、戦ヲ好マバ、必ズ、滅ブ」
しかし、山本の願い儚く、日本は三国同盟に加盟し、第二次世界大戦へと滑り落ちてゆく。

そして奇しくも、海軍の年季もわずかにせまり、おきまりのポストである連合艦隊指令艦長へ付いた(暗殺から遠ざけるためとの説もある)日に、ドイツがポーランドに攻め込んだのである。

山本はここでも一人、断固として和平交渉を叫んだが、国は総力戦へと決意が固まる。

山本は一人悩んだ。
国が愚かな選択を選んだ時に悩んだ。
一人「和平」を叫び続けた男が先頭に立って戦争を指揮せねばなぬ。
「山本五十六という一人の人間として生きるべきか」
「日本海軍、連合艦隊指令艦長として生きるべきか」

山本は「立場」を重んじ、日本海軍として命を懸ける。
圧倒的不利な立場から斬新な発想を駆使し、当時では重要視されていなかった飛行機を研究の末、最新鋭に仕立て、これに魚雷を付ける事よる攻撃に光明を見つけ、破天荒な戦術である真珠湾攻撃を立案するのである。

意図は、
「日米開戦と共に、米の軍事の要である真珠湾に大打撃を与え、アメリカ国民の動揺と不安を煽り、出鼻を挫き、短期決戦、早期和平を狙う。それが日米間における国力の差を冷静に判断した最良の案である」

しかし、結果その作戦は、日本の地を焦土と焦がすことになる。


人間には「土」の匂いが付くという。
生まれた土地の匂いは消そうとしてもなかなか消せるものではないと言う。

それが立場というものになり、人間の生き方を決めて行くという流れは強いだろう。

その立場の為に、こうありたいと願い、その思いは強く、その信念ままに生きた時、現実が希望と逆の選択を示し進んでしまう。

その時どう生きるべきなのか。


また、長岡の地で田中角栄が生まれるのはまだ先の話であり、また別の話である。


追記:13日の明日、午後10時より「そのとき歴史が動いた」において山本五十六(後編)が放送されます。
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by under-heart | 2006-12-12 15:02 | at a loss

オレタチフューチャー

県の国立大学医学部で、学生による企業へのプレゼンテーションがありました。

製薬会社から町工場まで、中小企業、大企業含めてのその会は、医学部側から今後の医療の発展を見据えた「こういうものがあったら便利」商品の提案でした。

聞いた話を要約するに、
「パソコンへ『患者の年齢や性別』といった一般情報と、『患者の体質や体温、血圧』などの症状の情報を入れると、患者の病名と措置方法、適応する薬が表示されるソフトを開発していただきたいのです」

・・・・・。

医者いらねえじゃん?



「こんなこといいな。出来たらいいな。あんな夢こんな夢いっぱいあるけど」

アニメ「ドラえもん」の主題歌の一部です。
ドラえもんが生まれるのは22世紀ですからまだしばらく先の話ですが、藤子不二雄が夢見たであろう21世紀という未来にあたし達は生きているのです。

過去に夢であった月面に人類が到着し、結核に対する抗生物質が発見され、テレビ電話は普及し、クローンが誕生し、インターネットで世界と通じる事が可能となりました。
「医学部の学生達の考えはね、ドラえもんの道具を出してくれと言うような発想なんだよね」
と、あたしにお話してくれた方の声ですが、
これには二通りの解釈が出来て、

ひとつ目は、ドラえもんの道具を作る事を真面目にプレゼンテーション出来る時代になったと言う事。つまり、昔では夢物語だった道具が、技術の進歩により発明可能と思わせる域に時代が追いついて来たと言う事。

ふたつ目は、未来の想像図がドラえもんの域を超えていないと言う事。つまり、1970年に連載が始まって以来、時代は進み未来へと確実に歩んで来たが、あたし達の想像力はドラえもんを超える事が出来ないでいる、と言う事。

一つ目についてはポジティブな意見でよろしおますが、ふたつ目については大変に問題であろうと感じます。
今、この時代においても、想像する未来の世界が、

『円錐形のメタリックなビルが立ち並び、空中を縦横無尽に半透明の筒がぐるりと配置され、その中を卵型の乗り物がすいすいと進み、ツインビーの様な小型飛行機が飛び交っている。人々は宇宙服と呼ばれる、戦隊ヒーローのヘルメットを取った様な服を着て、プシューと音がする自動ドアの中に入ってゆく』

少なくとも、1970年には感じなかったリアリティーが、未来へのリアリティーが現代にはある。
その現代においても未来の想像図を改築しないのは(おそらく出来ないのか?)、ただの怠惰か逃避でしょう。

なぜ未来を夢見る事から逃避などする必要があるのか?
それは、21世紀の現実は思っていたより夢が無かったらです。

宇宙という遥かなる可能性に夢を託した輝かしい未来とは裏腹に、日本は日本のまま、ますます汚れ、資本主義に基づいて町並みが作られます。
不景気に煽られ不正問題が次々に発覚し、格差は一層深くなり、人と人との当たり前に見える関係は崩れ、家族殺人やいじめ自殺などが大きく問題視されています。

これでは、たしかに、30年前からの輝ける未来の姿を見据え、ドラえもんに夢を託し逃避している方が楽です。いつか、あんな未来がやってくるんだろうな、と。

しかし、それは正しい未来でしょうか?


司馬遼太郎が「21世紀に生きる君たちへ」という、小学生の教科書へ、初めて子供へ向けて書き下ろされた随筆があります。

その文章の中で、
「私の人生は、すでに持ち時間が少ない。例えば、二十一世紀というものを見ることができないにちがいない。君たちは、ちがう。」


藤子不二雄が描いたドラえもんの未来、手塚治虫が描いた永遠の未来、大友克洋が描いた機会都市の未来、武論尊・原哲夫が描いた荒廃した未来、宮崎駿が描いた荒廃後の未来、水木しげるが描く死後の未来。


その現実を見据え、あたし達はどの様な未来へ進んで
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by under-heart | 2006-12-08 22:58 | at a loss

涙舐めるバンド

c0094707_17462527.jpgジャケ買いをするとして、
これはいったいどうでしょう・・??











大学に入学し、鬢・ラディンの様に顔に、円を書くような髭の生え方をした友人が出来ました。
その友人は大学まで車通学しており、事あるゴトに、他にやる事はあふれていましたが、明日へ向かい、孤独なドライブに連れて行ってもらいました。

その車内で70%の確立で流れていたアーティスト。
ファンキーな歌詞と、もたれ掛かってくる声は一度聞いたら忘れさせない説得力があります。
出会いは衝撃でした。

「なみ~だ~、なーみだーなーみだーなーみーだー、舐めてー」
「なめ~て~、なーめてーなーめてー、イエー」

・・・???

CD代えても、いい??


そして出会いは、時としてドラマを生みます。
そのバンドはその年の学園祭にやってきました。
三バンド来たなかで、盛り上がり最高潮はふたつ目の「レンチ」という台所で聞きそうな名前のバンド。
真打ちとして登場する「涙舐めるバンド」の前に客はほどんど引いてしまっていました。

「シアターブルックです!イエー!前に!前に!」

会場の中で一人浮くようなかなりのハイテンションでライブを始めると、自分勝手にギターを弾き続け、どんどん悦に入ってしまい、リズム隊が目を合わせては苦笑を浮かべるほど。
しかし、その破天荒なギターは聞くもの全てを悦に入れ込んでしまう魅力がありました。

「だろ?ほんま、なぁ?だから、行くべきだって言うたやん。年末行くやろ?もうチケット取ったで」
ライブ後、へたくそな関西弁で髭の中の唇を賢明に動かし、興奮した鬢が言いました。

そして、その年の12月30日。
新宿リキッドルーム。

程よい集客の中、再びエゴイズムのまま悦に入りまくる佐藤タイジ。
「新曲です!『オレタチフューチャー』」

お?俺たちフューチャー?

ライブ後、童貞の友人Kは、
「前にいた女の子が俺の足の上にコーラ落としたでしょ?あれ、絶対わざとだよね?目が会ったもん。絶対」
こんな事を力説しながら、話は二曲あった新曲へ移り、
「『オレタチフューチャー』じゃあ売れんと思ったんやろな。もう一曲の方がカッコよかったもんな」
「だな。『オレタチフューチャー』じゃあなぁ?」
「おお、『オレタチフューチャー』だもんなぁ」

とはいえ、もう一つの新曲の名は覚えていられなかった。


そしてまた、明日への孤独なドライブで未来を不安に思う日々が続きました。

そんな一枚。
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by under-heart | 2006-12-07 18:29 | at a loss

リリー

「クンニだよ、クンニ。クンニが足りねぇに決まってるじゃん」

大学の卒業式の懇親会場の中、今日の悲しさと照れ隠しに酔いが手伝い、一際大きな声を張り上げて友人Kが叫んだ。

それは彼女と美味くいかなくなってしまった友人Sに向かっての誠心誠意を込めたアドバイスのつもりだった。

「え?そんなん当たり前じゃん?Sはクンニしないんでしょ?クンニしないから駄目なんだよ。長いやつ。女はそれで幸せ感じんじゃん。ねぇ、Hちゃん(♀)?」

なんとなくその言葉に説得力があったのは、Kが童貞だったからだ。
童貞がする性の話は力強い。想像力が経験を黙らせる。
みんな否定する訳でもなく、否定出来る訳でもなく、所在なさげに視線を迷わせ、
「クンニだな、S、クンニだよ」
と、話が纏まっていった。

「クンニか、なぁ・・・」

Sは説得されていた。
だいぶスペシャルな飲み込まれ方だと思う。

後日、その友人Kに尋ねた。
僕「なんでクンニなん?なんでお前が知ってるん?分かるん?」
K「ああ、リリー・フランキーが言ってたから」

至極、うすっぺらく、大笑いした。


リリー・フランキーの名前と存在は知ってはいたが、意識したのはその時からだった。

『友人とキャンプに出かけた時の事。
大荒れの天気に見舞われ、洪水で危険極まりない川に飛び込んだ。
死んだら俺はここまでのヤツなんだ』
この様な冒頭文の本をかじった事がある他、それまでは、
「エロエッセイを書く人」
との認識しかあらず、吉祥寺のスミっこの店でサインを見つけたくらいだった。



それから約一年後、僕が東京で出会った一番綺麗な人と最後の食事をした。
「『東京タワー』読んだ?
あたし、一昨日全部読み終わったんだけど、電車の中で涙が止まらなくって。
その話、会社でしたらみんなに笑われちゃった。
でも、すごく良い本だったの」

ああ、リリーフランキーの。
と思い、なんだか悔しいから読む気にならなかった。


それからしばらく、その「東京タワー」が今とても売れている。

読者層は20代から30代の方が多く、特に自立して一人で暮らしている方には感銘を強く与えているらしい。
「東京タワー症候群」などと言って、一人暮らしから実家に帰り、家族と暮らす事を決める若い人達の流れも増えているらしい。

この話は、主人公「ボク」と母親「オカン」を中心にした「家族」の物語。
と、共に、

主人公「ボク」の母親「オカン」に対する情けない物語。
情けないことは悪いことじゃない。
当たり前のこと。

先日、テレビでも放送されていた。
放送前に妹から、
「このドラマ面白いかなぁ?」
「本、読まなきゃ駄目だろう。本読んで感動出来ないと、テレビ見ても本当の事が読み取れない気がするよ?」

そんな事を言ったなぁ、なんて思いながら、ウチの町の図書館でたまたま「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を見つけた。
「時々オトンって・・・」
ダサい名前だな。



僕は父親を失っていた。

時代が求める時に応える作家は出てくるものなんだ。
この作品を読んでそんな事を思った。
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by under-heart | 2006-12-02 21:35 | at a loss

メガネ、メガネ、

例えば、加藤ローサを「可愛ええのぅ・・」とうっとりしたとします。

というか、もう、うっとりしました。手遅れです。

そこで「思いて学ばざる」はあやうしなので、個人的に簡潔に即興的に学ぶ事にします。
「なぜハ-フは可愛ええのか?」
例えば、土屋アンナや梅宮アンナ、ベッキー、ピーターなど。
男性方でもハーフは「ええ」のではないかと思われます。
例えばウエンツ瑛士、やダルビッシュ。イケメンと評価高い速水もこみちも、モコミッチと読めば、ストイコビッチの如くロシア系かと推測されます。あと、ピーターなど。

ハーフの魅力としてどうしてもあたしが思ってしまうのは、あたしは小心者だから、ネイティブな外国の方に対して、文化の違いによる意思疎通の不便さからどうしても畏まってしまう。それがハーフとなると、日本の面影を垣間見れる分、親しみのある雰囲気に安心してしまうのです。
いったいこれはなんだろな?と。

思うに、
今でこそ宅配ピザは世間の知る人気フード店となっておりますが、以前にこの職種を初めて興した方(dominoピザだったかな?)は大変苦労したそうな。それは本場イタリアのネイティブピザを出したトコロ、ぜんぜん人気が上がらない。
日本人の口に合うように改良に改良を重ねて日本味ピザを作り、苦労の果てに今の地位を得たそうです。
それに同様、皆様うすうす気づいてはいらっしゃるでしょうが、現代の日本のカレーもご当地インドとはかけ離れたモノになっております。
それが、アフリカ原住民訪問番組などで、タレントがカレーを作り、祖国日本の味としてご馳走するほど定着しています。
それは、日本人に合う庶民の味覚の代表としての地位を確固たるものにした結果でしょう。

どことなく、それと同様で、ハーフの方の日本ナイズ化が、心安くあたくしをうっとりさせているのかもしれません。
もともと日本は文化の模倣上手であり、様々に日本ナイズしてきた訳でして、お上品に考察すると、実はこの「うっとり」という「美意識」も舶来され日本ナイズされているのです。その元となった西洋の美意識の根源は「左右対称」という概念のもと、古代ギリシャの彫刻むにゃむにゃ。


それはそれで皆様お綺麗ですのでよろしいのですが、ニーズに合わせ、日本の標準を大衆に近づけていかれている事に、危機感を感じる時もあるのです。

今の日本で憂いております「ニーズ近似値結果」として、今の日本のポップ音楽、あれ、ラップなんですか?レゲエなんですか?どうなんですか?勘弁してくださいよ。

また、テレビドラマの女優さん達は、女優じゃないよね?モデルやアイドル出身のシャンソン人形が踊っているだけじゃあないの?可愛いけど、おいおい?

そこんとこあたり、どーなのよ?と。

メガネってえのは、目が悪い人の為にあるもので、目が良い人がつけると、そのレンズにより、逆に悪くなってしまいます。

お分かりか?

だが!
後者にいたってあたくしはとても判断に難しく、立場も難しく、困っております。
日本の女性ってのは、思うに、男性の美意識の鏡でしょう?
オサレをするのも、美女がテレビに出るのも男性の美意識の反映の姿でしょう?
それを知るからこそなおさら、いじらしく、弾劾する気がおきない。

「こんにちゎ~、今日ゎ朝からぁめが降ってて、寒ぃデスよぉ~」
こんな頭空っぽな文字を使うが、可愛いので許す。
コリン星?うむ、許す。

そんなあたしのレンズの度数が強すぎで、前が見えない・・・。
「メガネ、メガネ、」
「掛けとるやないけー!」
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by under-heart | 2006-11-19 07:58 | at a loss

愛の鍵師

「もう、一年くらい○○○(いわゆる夫婦生活)はないっすねぇ」

こんな事を言う知人は、五つ年上の彼女と付き合っています。
男趣味でも無いし、健康盛りの若者でありますが、

「一回、問い詰められたんすよ!正座で!『なんでないの?』みたいな。なんつーか、一緒に寝ててもぉ、全然その気にならないんですよねぇ。『いや、腰が痛くってさぁ・・(苦笑)』とか言って誤魔化してるんですけど、なんだかねぇ。そうしたらっすよ!それからたまにゴミ箱調べて『生臭いんだけど?』とかいってんすよ!俺、もう、それから家で○○○(いわゆる自己満足)出来ないっすからね!いや、イイ人なんですけどねぇ、性格は。料理できるし。金払い良いし。でも、だからって立つ訳じゃねぇ?ちょっとねぇ。おれ、若いのがいいんですもん。」


※これは下ネタでもなんでもなく、ただの、愛のレポートである※


そんな知人は現在、彼女と同棲中であるが、その経緯としては、

「どうなんすか?なんかいきなり不動産に行って来たとかで、勝手に部屋とか目星付いちゃって、後は俺の了承次第って、もう、言い訳とかしてる隙間ないんすよ?」

思うに、彼女の方は背水の陣で、この男女関係でピリオドを狙っていると思われます。

「携帯をシークレットモードにしとく訳。それで風呂から上がって時に言われた一言がこれですよ?

『このフウカ(源氏名)って人に電話しといたから。あんまり派手に遊ばなでね』

えええー!なんで?っていう!怖いですよ、実際。」

知人曰く、「携帯電話の暗証番号を解くのはプロの鍵師並み」だそうで、ことごとくオープンリーチされているのだそうです。そしてその度に問い詰められ、役満払いさせられるだとか。
また、知人がお店へ再来し、電話相手に内容の確認をすると「ウチの人にあんまりちょっかい出さないでね、本気にするからオホホホホ」などと言う内容だったらしいのです。

ゴンベェが種撒きゃカラスがほじくる。ではありませんが、この様に幾度となく追いかけっこを続けているウチに、男も勘弁したのだろうか?
今の老年期の夫婦の様な関係になったのだろうとあたくしは解釈しています。(彼女は欲求がご不満のご様子だが・・)

・・・そしてこういう女性が、数々の怪談話の主人公になった方の御子孫様なんだろうと。

そんな彼女に、知人はとてもいやらしい。
「うちのシェフ(知人は彼女をこう呼ぶ。その深い意味はご想像任せです)の話なんですけどね・・・、」

彼女「ねぇ、今度誕生日だよね?何か欲しいものある?」
知人「(寝転びながら)あー、前、どっかで聞いたんだけど、女の人が「ばとんがー」とか歌ってる歌、あれかっこ良かったなー・・」
彼女「・・・はぁ?」

それから数日した誕生日
彼女「ねぇ?これじゃないの?」


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あの手この手で探された一枚に、

知人は、感動したそうです。

しかしその日もプラトニック(立たなかった)だったそうです。

そんな執念の愛の一枚。



「別れだいんだけどさー、別れられないんだよねー。だっで仕事のクライアントに手ぇ出しぢゃっだからさー、だははー」
なんて、タ行に濁点を付けながら取り返しの付かない状況を笑って話す知人には、これはこれで一つの愛の形を見せていただきました。

追記:あたしはハウスミュージックを好んで聞く方ではありませんが、結構やるな、日本人!と。そして、このCDには炎の兄貴「佐藤タイジ」が参加しています。
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by under-heart | 2006-11-14 19:58 | at a loss