えへへへへ


by under-heart
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2006年 10月 05日 ( 1 )

えー、掃除をしていると、家の中に蛇のベイビーがおりました。

江戸以前の風習で(特に関東から東北に多かったようですが)、秋の収穫時期が過ぎると作物の恵みに感謝をする祭りが催され、その日ばかりは、かまわず男女が入り乱れるという風習がありまして。契りあうのは屋外だからマムシに注意をしないとどこを咬まれるかわからない。
なんて事を思い出し、蛇が出ると、ついつい「色っぽい季節になってきたなぁ」なんて思ったりしました。

しかし、家の女連中は大騒ぎで、どうする?こうする?と、意見の出る中、捕獲をして「焼いて食う」だとか「焼酎につける」だとかいうあたしの精力増進案はことごとく破棄されまして、なにはともあれ、蛇の名前が分からない、と、専門施設に電話で問い合わせてみる。
どうやらそいつは「青大将」のベイビーだそうで、悪さはしない。
事によると「家神様」のようなものだと。
ならばとて、家の庭に放してあげる事になりました。あたしも青大将じゃ精力増進を望めませんのでそいつに賛成し、開放ということに相決まったのですが、
「家神様なら、お父さんが生まれ変わって来た姿かもしれないねぇ」
と母の一言に、やっぱり焼酎付けにしてやればよかったかもしれないなぁ、と一人ごちました。

先ほど、蛇で「色っぽい」なんて言いましたが、また蛇ほど、古来より「物の怪」の気配が強い生き物もいないような気がします。
日本では「大蛇」というのが神様になったり退治されたり大忙しで、西洋でもサタンという地獄の大将の化身としてアダム夫婦を誑かす。また、人に化けたりもするらしいのですが、考えるに女に化けた蛇なんてのは、こいつはやはり色っぽいでしょうな。

あの動きからして、腰は随分しなやかで引き締まり、腕から指へするりと一本線が通った美しさがあって、和服なんかを着せてみれば、服を一切れ角に引っ掛けただけでスルリと皮が、いや服が脱げそうで、それでいて凛と緊張感を保っている。
ぜひ、一度、一緒にお酒なんかを飲んでみたいもんで。「うわばみ」なんていうから大層強い上に飲みっぷりがいい。それに負けじとこっちも飲むが、飲みつぶれた時にゃあどこを咬まれるか分からない。そんな危険な視線と目が合えばどんな男も朴訥な石ころでしょうな。

しかし、蛇みたいないい女と結婚なんかしたら大変でしょうね。毎日締め上げられて、生きた心地がしない。危険な飲み相手がちょうどいいのでしょうね。
なら奥方にするならってえと、やっぱり、日本的に「ツル」なんてのが色っぽくっていいのでしょう。その上、一度受けた恩は身を犠牲にして返し、尽くしてくれる。なんてのがイジらしいじゃありませんか。
と、言えども、夫婦の間柄で肝心の夜中に一人で部屋に籠もっちゃうのはいただけない。「絶対に入らないでおくんなまし」なんて言って、翌朝には疲れ果てた顔して出てきやがる。どうも、まぁ、ナニが、ナンていうか、心配でいけない・・。

そこで、まぁ、世間一般の殿方はどうか?と、見回してみると、どういうわけだか八割方は「ぶた」や「うし」を奥方に持つ。人がいいと言うか趣味がアレというか、いやはや、ご苦労さまでありまして、じゃあ残りの二割はというと、「熊」や「象」・・。恐ろしいもんで。

ま、殿方の方でも「たぬき」や「かば」ばかりなのですから贅沢は言えたものじゃございませんが、こう見るとどうやら「四つ足」ってのはロクなのがいないようで。「いのしし」ってのも今ひとつだし、「馬面」ってのも褒めてる事にはならない。猫が可愛いったってコタツで丸くなっちゃうんじゃしょうがない。性格は穏やかに「丸い」方が良いときても、
「丸くとも、一角(ひとかど)あれよ、ひとごころ。あまり丸きは、転びやすきぞ」
坂本竜馬の歌でございます。

なるほど、四つ足でも角が一つ付いてんのが結婚に一番良いってんなら、そいつは「サイ」で決まりでしょうな。なんせ妻(サイ)と言うくらいですから。

お後がよろしいようで。
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by under-heart | 2006-10-05 09:16 | beyond description