えへへへへ


by under-heart
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ご近所ものがたり

「組」というご近所付き合いの割り振りが昔からある。

自分が属しているご近所は「組内」
お隣の組は「隣組」
冠婚葬祭などの時には組からのお手伝いが出る。

あたしの組内で先日におばあさんが亡くなった。
「長生き」と「長寿」」は違うそうで、「長生き」というのは寝たきりでも生き長らえているご老人を指し、「長寿」というのはピンコロ、つまり、ピンピンしてたと思ったらコロっと逝ってしまったお歳を召したご老人。長く寿く事だそうである。
このおばあさんは「長寿」にあたり、90歳になる頃でも店先でレジ打ちなどの接客をしていたそうだ。

今日の朝からあたしは喪主の家へ出向き、組内の手伝いとして「お配り」という”ご近所に逝去の知らせと通夜と葬式の知らせを引き出物を持って回る”ことを行ってきた。
引き出物とは普通は香典返しとしてもらったりするのだが、この地域では近所の方のみにはあらかじめお知らせと共に配り、貰った方はその中身により香典の中身を決めたりする。
初めてご近所を隈なく回ってみると以外と名前と家が一致しないところも多く、一緒に回っていただいたご近所の諸先輩に家と家主とその親戚関係の自宅をご講義いただきながら眺めると、これはこれでひとつの立派な地理であり、歴史が出来上がる。

地理は歴史である、と言った方がいたが、まさにその通り。
上杉謙信は地理の為に天下を取れず、薩摩藩は地理の為にイギリスと手を組めたとも言われる。
中東情勢も地理が大いに絡み、エルサレムの地は歴史を大きく変えた。

話は大袈裟ととるべからず、どのご近所でも血と地が絡み、因果の元に人間が住み暮らしている。それはひとつの世界の縮図にたがいないのである。
栄枯盛衰があり、死して空き家出来れば産まれ新居もできる。新参者も出てゆくものも出戻りもいる。どこどこのだれだれは何をしているのか?そんな話は当人が産まれ育った証であり、やはり人は土地の匂いが付き、立場に生かされている。

「ご近所」なんていう古臭くて泥臭くて照れ恥ずかしく、面倒臭いような言葉の中には多くの人間の生臭い絡み合いのもと、時間を越えてそれぞれがそれぞれに生かされている意味を含むものなのである。
[PR]
by under-heart | 2007-01-12 19:58 | by the wey