えへへへへ


by under-heart
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フィッシュマンズ追記

「ばか」という言葉は良く口にするが、
「好き」「尊敬する」など人を褒めたり好意を示す言葉は、「ばか」その一単語の十分の一も口にした事がないんじゃないかと思われる。
性根が悪いらしい。

自分の好きな事に対する言葉は表現に難儀だ。
フィッシュマンズの映画THE LONG SEAZON REVUE
「佐藤伸治のいないフィッシュマンズはあたしにとってフィッシュマンズじゃない」
との個人的意図を示したかったのだが、うまく言えない。

ジョンレノンがいないビートルズはビートルズか?
シドがいないピストルズはピストルズか?
ブライアンジョーンズがいないストーンズはストーンズか?
それらとも違う。
個人的理由がどうもうまく説明できない。


「いい音楽は鳴らなくちゃいけない」
とキンちゃんは言った。
だからこのライブを企画したのだと。
フィッシュマンズの音楽はずっと鳴ればいい。
だからこの映画でフィッシュマンズが、日本のいい音楽知られるのはいいことだ。
ASA-changとキンちゃんのセッションは素晴らしかった。
様々なアーティストが紡ぎ出すフィッシュマンズの表現は見事だったし、その音楽を映画館で聴くのは楽しかった。
でも、あたしの涙はその為に出たんじゃない。

ではもともとあたしは何を求めて映画館に足を運んだのか?
佐藤伸治はもういない事はわかりきっているのに。
映画ではフィッシュマンズの音にヴォーカルが違うだけのライブ。
カバーというよりコピーに近く、もっとアーティストそれぞれにアレンジされていればよかったのか?
それも違う。

なら生前のサトさんの姿やライブ映像を追う、追悼さよならノスタルジー映像を求め、感傷に浸るために行ったのか?
もう七年も経っていることなのに。
いまさら、そんなこと。
でもきっとそんな気がする。
女々しい野郎だぜとつくづく思う。

あたしは佐藤伸治に会ったことがない。
生の音をきいた事がない。
そしてもう二度とそんな機会はない。
あたしのフィッシュマンズはそこからスタートした。
だから想像する。
きっとこんな人だったんだろう。
そんな影を求めて映画館に入ったんだろう。
どこかにサトくんかいるかもしれない。

気持ち悪りぃ野郎だぜとつくづく思う。

当然、サトさんはいなかった。
これが一つの区切りかもしれない。
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by under-heart | 2006-09-07 19:39 | at a loss